“豚捨”。なんてふてぶてしい屋号だろうか。その昔、豚を飼っていた捨吉という男が食肉店をはじめた。人読んで「豚捨・・・ぶたすて」。それがいつの間にか屋号になった。ところがおかしな伝説も生まれた。この店の牛肉があまりにもうまいから「豚なんて捨てちまえ!」と客が豚肉を投げ捨てた。というのが豚捨のはじまりだという。
「食って、食って、食いまくれ」 杉山 善三 著